こんにちは、こはるです!
先日、お友達が新しいiPhoneを購入することになりまして。
新しく買った機種はとても大切に使いたいし、電池もできるだけ長持ちさせたい。
だから上手な充電の仕方を教えて~、と相談を受けました。
実は私、かつて携帯販売に従事していた時がありまして。当時は色々と勉強したものです。
そのお友達に色々とお節介を焼きながら、ふと「正しい充電のことって、もしかしたら知らない方が多いのかも…?」と思いました。
スマホやタブレット、携帯端末の電池って、だんだん持ちが悪くなっていきますよね。できるだけ電池の消耗(劣化)を抑えたいもの。
ということで今回は、スマホやタブレットに主に搭載されているリチウムイオン電池の扱い方について、チョロッとお話ししていきたいと思います。
・この充電方法って合ってる?マズい?
・電池を弱らせない充電方法って何?
・充電しながら使ってもいいの?
そんな疑問が少しでも解決しますように・・・!
リチウムイオン電池とは?

携帯端末やスマホ、タブレットの多くに搭載されているリチウムイオン電池。
ガラケーをお持ちだった方は、ショップで2年に1回くらい電池交換をされた経験があるかもしれません。
「繰り返し充電ができる、小さくて軽い、パワフルな電池」。
高機能なスマホだって、でっかいタブレットだって、何時間も動かしてくれます。
そんなとってもすごいヤツですが、弱点も。
「高温と低温に弱い」
「満タン・空っぽの状態に弱い」 この2点です。
「こんなパターンはどう?」という具体例を通して、詳しく見ていきましょう。
充電しながらの操作はOK?

まずは、ついついやりがちな「充電しながらの操作」。
充電中に通知が来た!充電してるのに着信!そんな時ありますよね。
ということで、
Q. 充電器を繋いだまま使ってもいいのかしら??
A. あまりオススメしません。
気をつけるべきは長時間のゲームや動画視聴、そして通話。
実は充電中に操作すること自体が問題なんじゃなくて、それによって温度が上昇することが問題なんです。
リチウムイオン電池は高温状態が大の苦手。
長時間画面を点灯したままスマホ本体を働かせて、さらに充電までしていると本体温度は上昇します。
高温状態が続くことが、電池にはとっても負担です。じわりじわりと劣化していきます。
充電中の使用は控えた方がベターですね。
「使い切ってから充電」にこだわらないで

Q. 0%まで使い切ってから充電した方がいいの?
A. むしろ使い切る前に充電を始めてください。
せっかく満タンまで充電したんやから、0%まで使い切ったるわ!という方、ちょっとお待ちになって。
実は、0%から100%まで充電するのも、結構負担だったりするんです。
リチウムイオン電池の特性上、0%の状態から100%まで充電するより、残量が30%くらいになったら充電を始めるくらいが電池には優しいので、極限までカラに近づけずに電池残量が30%前後になったら充電を始めていただいて構いません。
また、リチウムイオン電池は、0%(電池がカラ)の状態で長期間放置すると「過放電」という状態になり、バッテリーが信じられないくらい劣化します。
だから電池切れでしばらく放置するくらいなら、早めに充電しちゃってください。
もしご自宅に長期間使わない端末があったら、0%の状態で保管せず、50%程度は電池残量を残した状態で涼しいところに保管しておいてくださいね。
次使いたい時に「電源入らん!充電しても電池すぐ無くなる!」という事態になりかねません。
「満タン状態」がいいわけではない

それなら、めっちゃ充電してできるだけ100%にしといたろ!というお方。気持ちは分かるけどちょっとお待ちなすって。
Q. なるべく充電は多めにしておいた方がいいですよね?
A. いや、満タンが続くのもよくないんです。
実は、「満タン状態」も電池には結構負担なんです。
もー、0%も満タンもダメって何なんー!?と怒られそうですが、待って。ちょっと聞いて。
充電器を繋ぎっぱなしにして絶えずフル充電を維持すると、バッテリーが劣化する一因に。
「過充電」。文字通り充電し過ぎの状態となります。
充電が完了したのに長時間充電器を繋いだまま放置していると、機器はコッソリと放電と充電を繰り返してバッテリーがじわじわ弱っていきます。
最近の機器は性能が良くなっているので、充電が満タンになればそれ以上の充電をセーブするようになっているものもあります。
でも、できればある程度充電できたらコードを外した方がベター。
えっ、寝てる間に充電してるんだけど、それもよくないの??
朝起きてきちんと充電コードを外せばOKです!
なお、電池切れが不安だから…と電池残量が十分ある状態で頻繁に継ぎ足し充電を繰り返していると、電池は着実に弱っていくのでご注意くださいませ。
人間もおなかいっぱいの状態が続くとしんどいよね!
熱さや寒さが苦手!温度に気を付けよう

何度も書いてきたとおり、リチウムイオン電池は高温が苦手。
高温状態が続くと電池は一気に劣化します。
・充電しながらのゲーム、動画視聴、通話
・通気性の悪いケースに入れたままの充電(熱がこもり高温に)
・長時間充電器を繋ぎっぱなし
充電中には気をつけたい項目です。
加えて、これ以上に気を付けたいのが高温の車内への放置。絶対NGです!
電源が入らなくなったり、故障の原因になったりします。
炎天下での使用も控えましょう。人間もしんどいけど、スマホもしんどいはずです(;´Д`)
さらに、高温だけではなく寒さも苦手なんです。
スキー場や雪の降る中での使用・気温が氷点下の状態では、あっという間に電池が減ったり、充電がなかなかできなかったり、電源が入らなかったりすることがあります。
Q. じゃあ、冷房や暖房の近くに置いといたらいいんですかね?
A. あかんよ!
急激に温度が変化すると、スマホの内部に結露が発生して水濡れ状態になり、故障します。
だから、本体が高温になったからといってスマホを冷蔵庫に入れたり、冷房や車のエアコンの送風口の前に置いたりすることはNGです。
逆に本体が低温のときも暖房器具で急激にあたためることはやめましょう!
常温になるまで使わず放置してなるべく自然に温度が戻るのを待ったり、冷たい場合は服のポケットに入れて体温であたためたりする程度にしましょう。あくまで自然に。
そして充電は適温の範囲で行うようにしましょう!
優しく取り扱ってやってください

ながら充電がダメで…
0%で放置するのがダメで…
満タンにしまくるのもダメで…
暑い寒いもダメで…
どないせーっちゅーねん!!( ゚д゚)
ですが、何事もやり過ぎはダメだということです。ほどほどに行きましょう。
ここまで見てきた通り、リチウムイオン電池にはいろいろな特性や苦手なものがあります。
精密機械を動かす電池ですので、もちろん無謀な扱いをすれば電池の劣化どころか本体の故障に至ります。
こんな性質があるんやな、と頭の片隅に置いておいていただけますと幸いです。
大切なとこだけ、私なりにまとめてみました。
- 充電しながら長時間操作することはなるべく控えよう
- 0%まで使い切ろうとはせずに、30%前後で充電を始めよう
- 充電が終わったら充電器を外そう
- 残量が十分ある状態で頻繁に充電するのは控えよう
- 長期間保管するときは50%程度の電池残量にしておこう
- 暑さ・寒さの急激な温度変化には気をつけよう
とりあえずこの辺りを気を付けていただければ、急激な劣化を防げるのではないでしょうか。
リチウムイオン電池は上手に扱えば長持ちしますが、いずれは必ず劣化します。消耗品だからね。
大体500回程度充放電を繰り返すと電池の性能は新品時の半分ちょいまで落ちると言われています。
電池交換という方法もありますが、電池が持たなくなったら機種変更を検討するのもいいかもしれません。それもまた楽し。
安全に楽しくご利用いただけると幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました♪
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